
春の訪れを祝う「イースター(Easter)」は、日本ではまだあまり馴染みがないけれど、
ヨーロッパではクリスマスと同じくらい大切なイベントのひとつです。
去年のイースター、ウクライナ人の彼から
「イースターには“パスカ(Paska)”っていうパンを食べるんだよ」と教えてもらったのが、
私と“パスカ”の出会いでした。
今回はイースターとパスカについて紹介していきます!
パスカって何?
“パスカ”は、ウクライナのイースターに欠かせない伝統的な甘いパン。
ふわふわの生地にバターや卵をたっぷり使い、三つ編み状に焼いたり、レーズンなどのドライフルーツを混ぜて焼き上げます。
イースター当日は、教会でパスカを祝福してもらい、家族みんなで食卓を囲んでいただくのが伝統的なスタイル。
「命の再生」「春の恵み」「喜びを分かち合う」といった意味が込められていて、まさにウクライナの心を感じる食文化です。
いざ、初めてのパスカ作り!
材料
強力粉:500g
砂糖:100g
牛乳:200ml(ぬるま湯でもOK)
卵:3つ(1つは仕上げ用)
バター:100g(溶かしておく)
ドライイースト:10g
塩:小さじ1/2
バニラエッセンス:少々
作り方
1. 準備
- 牛乳を温めて(人肌程度)、そこにドライイーストと砂糖を加えてよく混ぜ、約5分ほど置いて発酵させます。
→ イーストが泡立ってきたら、発酵がうまくいった証拠。
2. 生地作り
- 大きなボウルに強力粉を入れて、中央にくぼみを作ります。
- そこに発酵した牛乳、溶かしバター、卵2つを加え、塩とバニラエッセンスも加えます。
- 材料を全て混ぜ合わせ、滑らかな生地にまとめます。
→ 生地がべたつくようなら、少し強力粉を足して調整。
3. 発酵
- 生地をボウルに入れ、ラップをして温かい場所で1時間程度発酵させます。

→ 生地が倍くらいに膨らんだら、発酵完了。

4. 成形
- 発酵が終わったら、生地を軽く押してガスを抜きます。
- その後、生地を2つに分けて、一方は丸い形に整え、もう一方で三つ編みを作ります。
- 丸く整えた生地の上に編んだ生地を乗せて、しっかりとつなげます。

5. 二次発酵
- 成形した生地を再度ラップで包み、30〜40分ほど二次発酵させます。
→ 生地が膨らんできたら、次のステップに進んでOK!
6. 焼き
- オーブンを180℃に予熱します。
- 発酵が終わった生地に、卵黄を塗って、ツヤを出します。
- オーブンで約30〜40分、こんがりときつね色になるまで焼きます。
→ 焼き加減はオーブンによって異なるので、途中で様子を見て焼き時間を調整してください。
7. 冷ます
- 焼き上がったら、オーブンから取り出して、少し冷まします。

作ってみた感想:
パンを焼くのは初挑戦でちょっとドキドキでした。
発酵の時間がけっこうかかるけど、焼きあがった時の甘い香りとふっくら感に感動…!
甘めのパンですが、バターやジャムをつけて食べても美味しかったです!
彼も喜んで、たくさん食べてくれました。
国が違うからこそ知れたこと
彼にとってのイースターは、「家族で教会に行って、祝福されたパスカをみんなで食べる思い出」らしいです。
私はその風習に触れたのが初めてだったけど、パン作りを通して少しだけその文化に近づけた気がしました。
恋愛って、お互いを知ることでもあるけど、
その人が生きてきた「国」や「文化」まで知れるのってすごく面白いなって改めて感じた日でもありました。
日本でもできる、春の小さな楽しみ
今回のパスカ作り、私はカナダで作りましたが、材料はすべて日本で手に入るものばかり。
パン作りが初めてでも、時間さえあればチャレンジできるので、
「ちょっと季節のイベントを楽しみたい」「異文化を感じてみたい」という方にもおすすめです!
最後に
彼と過ごした初めてのイースターの思い出は、ただの「パンを焼いた日」じゃなくて、
文化を感じて、会話が増えて、思い出ができた特別な時間になりました!
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